What's modern football?




現在の「モダン・フットボール」って何でしょう?


まずは2年前の韓国と日本で開催されたWorld Cupを振り返ってみよう。
あの時、決勝に残った2チームはともに攻撃的なブラジルとドイツ。
ともに布陣は3-5-2。
しかしながら、この布陣はマイノリティーであり、多くのチームは4-4-2や4-2-3-1といった布陣を採用していた。
また、このときの流れはサイド攻撃(トルシエ・ジャパンもそうでした)、トップ下を用いる布陣(ジダンやヴェロンを欠いた影響力)というものが重要であった。


そして、これ以降はレアル・マドリーのような4-2-3-1、ミランのような4-3-1-2、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドのような4-4-2がメジャーチームの主流となった。
いずれも攻撃的な布陣である。
ただ、いずれのチームも守備陣がしっかりしていたため、このような布陣を取れたともいえる。
その守備を強固にしてきた強豪チームはユヴェントスやヴァレンシアである。

また、イタリアで言う「プロヴィンチア」では4-4-2(非常に多くのチーム)などのような布陣で守備を固めカウンターを仕掛ける、あるいは3-4-1-2(ウディネーゼ、ブレシア、レッジーナ)、3-5-1-1(ブレシア、ボローニャ)、4-5-1(ボルトン、フルアム)などのような中盤を厚くしボールを奪ってすぐ攻撃に繋げる布陣を用いた。
「プロヴィンチア」の中でも4-2-3-1(セビージャ、ヴィジャレアル)、3-4-3(ウディネーゼ、マルセイユ)などの攻撃的な布陣を用いるチームも存在した。

ヨーロッパの強豪といわれる代表チームでは、4-2-3-1(スペイン、イタリア、ポルトガル)や4-4-2(フランス、イングランド、ドイツ)といった攻撃的なものが主流となっていった。
中堅・弱小国はその逆で、守備的カウンターを狙うチームが多い。
このことは決して最近に始まったことではなく、強豪国と渡り合うための最も効果的な手段である。

そして、EURO 2004を迎えた。
結果は「プロヴィンチア」の流れを汲むギリシャがこの大会を制した。


ここまではヨーロッパの流れを見てきた。


今度は南米に目を移そう。
しかし、その流れはあまり変わらない。
強豪は攻撃的で(もともとが非常に攻撃的であるが)、それ以外は守備的な戦いをしている。

その象徴が今年のコパ・リベルタドーレスである。
優勝チームはオンセ・カルダス
非常に守備的なチームで、Awayではガチガチに守備を固め、Homeではやや攻撃的になるものの、守りを重視した戦いをしてきた。


ギリシャ代表監督、レーハーゲルは、

「モダンサッカーとは勝つことである。」

と述べた。
またオンセ・カルダスの監督は、

「これがモダンサッカーだ。」

と述べた。

この2つの言葉から言える「モダン・フットボール」は、

「守備的な布陣を引き、カウンターを仕掛ける」

というものになる。
実際にタイトルを手にしたのだから、間違いはないだろう。


2年後、ドイツでの戦いで私たちの目の前で繰り広げられる「モダン・フットボール」はどうなっているのだろうか。


2004年7月16日
カイ


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